Olive Oil
Aceite de Oliva
地中海に熱い視線
日経産業消費研究所の調査(複数解答)によれば、これといって欲しいものがない”無党派”消費者が半数を占める中、最も身近な衣・食・住の分野では、今年も西欧・地中海沿岸が関心を集めそうとの結果が出ました。
ファッション分野 |
英国・フランス・ドイツなど西欧が49%でトップ。次いでイタリア・スペインなど地中海沿岸38%、日本35%と続いた。男女別でも上位の顔ぶれ変わらず。
食べ物分野 |
トップは日本で64%、次いでイタリア・スペインなど地中海沿岸が53%、3番目はアジアで38% 。但し、20代まででは、地中海が日本を抜いてトップ。
オリーブオイルやパスタなど、とりわけ若者のし好にあっているのかも。
旅行分野 |
旅行に行ってみたい国のトップは、地中海沿岸諸国で67%、次いで英国・フランス・ドイツなどの西欧60%、3番が日本。地中海エリアは、観光、ショッピング、食事がすべて充実、すべてスケジュールに盛り込んで良、ひとつにターゲットを絞っても飽きる事無し、と分析。今年もイタリアやスペインを闊歩する日本人の姿が目立ちそうとの調査結果。
前述の
<オリーブ特集>
歌うのはワインだけじゃない
オリーブオイルだって歌うんだ
私たちの中で熟した光を放ちながら
息づいている大地の恵みの中でもオリーブは特別だ
オリーブ・オイルよ、おまえは尽きることのない平和であり、緑のエッセンス
おまえはオリーブの樹という泉から降り注ぐ溢れんばかりの宝物
地中海文明を語ろうとすれば、自然とオリーブの樹の歴史となってしまうほどその起源は古いようです。およそ紀元前3500年頃からオリーブの木の存在は明らかでした。キリスト教やイスラム教においてもオリーブの木を一種の聖なる木と見る観念があり、自然の恵みのシンボルと考えられていました。前述のアンケート調査とも関連するのですが、生産量・輸出量共に世界1は、スペインで、調べてみましたら、世界の国別オリーブオイル総輸出量の39%を占めており、第2位は、いわずもがなイタリアで、16%でした。
ビタミンE (スプーン一杯の量で、成人が一日に必要とする摂取量を賄う事が可能)を多く含む
オリーブオイル、 しかも胃腸にやさしく、便秘を防ぐ効用も認められているオリーブオイル、
改めて健康維持食品としてヨーロッパ外でも、評価が高まっているようです。
オリーブオイルと健康
医師や栄養学者がオリーブオイルを推奨するのは、次のような身体の器官の働きを助ける食品だからと言われています。
心臓
心臓病の元となる血液中の悪いコレステロールの値を下げ、同時に良いコレステロールの値を上げる唯一の植物性オイル。動脈硬化の予防。
胃腸
胃に優しい油であることから、消化を促し、胃酸過多を防ぎ、潰瘍の治療を助ける。腸に対しては、通過を良くし便秘を防ぐ。
胆嚢・膵臓・肝臓
古代から、オリーブオイルは内臓に良いと言われてきた通り、これら器官の働きを助け、衰退を防ぐ効果。
歯と骨
カルシウムの吸収を助け、成長を促進。
皮膚
皮膚を守り、健康にする
内分泌
新陳代謝を活性化する
更に近年判明した特長として;
細胞被膜の酸化を防ぐ効果のあるビタミンEを多量に含んでいることから、細胞の老化現象を妨げる効果があり、特に高齢者に勧められる。
また、ハーバード大学の調査によれば、オリーブオイルを習慣的に摂取している女性には、乳癌の発生率が少ないとの結果が出ているそうです。
オリーブの保存は、他のオイルと同じく、直射日光の当たらない涼しい場所に置き、出来るだけ空気に触れないよう密封しておくことが、長くおいしさと栄養を保つ秘訣。
オリーブは、オイルのみならず、実も食材として、重宝され、更に、木そのものも、木加工製品として、ヨーロッパで細々ではありますが、製造されております。南洋材に比べ、オリーブは、樹齢数百年という長い年数を要しており、随分前から、フランスなどでは、伐採禁止になっております。我が家でも、バックギャモンのセット、また食卓周りのセットとして愛用しております。
不老長寿の一助(^J^)となれば幸甚です。