日本・欧州有力企業による、史上初の アニメーション共同制作事業 開始。
スペイン・ドイツ・フランスを中心とした欧州有力制作会社・テレビ局と日本企業が、世界のファミリー層をターゲットとした良質な作品を共同で企画し、年1−2タイトルを制作していくことになりました。
その名誉ある第1作品として、スペインの名作 「マルセリーノ」が選ばれ、VIPTOONS(スペイン)、PMMP/TFI
(仏)、日本アニメーション (日本)の3ヶ国共同制作、30分26話のシリーズとしてスタートしました。2000年中に完成、2001年放送予定。
今回制作するマルセリーノは、世界中で大ヒットした1955年の劇場映画
「汚れなき悪戯」(実写版) をもとにTVシリーズ化したもので、この作品を通じ、家族の絆の大事さを改めて思い起こさせるきっかけになればとの願いから作られることになりました。
制作決定の経緯
この共同制作決定の経緯は、スペインの代表的なアニメーション・スタジオから、カンヌの有名なテレビマーケット
MIPCOM
にて、日本企業が企画・キャラクターデザインの提案を受け、後、フランスのグループも加わり、共同制作協定が調印され、後スペインにおいて制作が開始されました。
マルセリーノ選定の背景として、
・家族で楽しめ、子供たちに感動を与えられる作品であること。
・国際的によく知られたタイトル(作品)であり、特に日本でもよく知られており、長期的にわたって権利を有効に活用でき、内容的にエバーグリーンの作品であること。
・キャラクターが日本の国内市場にも受け入れられやすいこと。
などが、挙げられます。
原作
日本でも公開され、主題歌とともに大きな感動を呼んだ、劇場映画
「汚れなき悪戯」です。ストーリー原作は、ホセ・マリア・シルバ。
制作主体
制作は、主として、
スペイン キャラクターデザイン
脚本・ 絵コンテ
日本
アニメーション制作
フランス ポストプロ (仕上げ)
を分担していますが、キャラクター、脚本とも各国の合意の上で進行しています。
欧州との共同制作は、EUコンテンツ(EU域内で約2/3が制作された場合、放送の制限枠の規制を受けない)をクリアーする為の必須となっています。
作品制作の特徴
この作品は、合作により、制作費も通常のシリーズの4倍、セル枚数も30分あたり25000枚以上と、北米のネットワーク基準をかなり超え、通常の日本のアニメーションの5倍となっています。
キャラクターデザインは、スペインの著名なアニメーター、ホセ・ルイス・モロ氏が担当しています。
また、欧州との共同制作により、欧州における放送制限枠の規制を受けないため、既に欧州
・ 中南米主要国を中心に放映が決まっています。
台詞の言語
英語、スペイン語、フランス語、日本語がベースで、今後、ドイツ語、中国語他が加えられる予定です。
海外配給
共同制作ということで、地域ごとでの権利を確保するため、日本企業は、日本及びアジアでの配給を担当します。
最後に
”マルセリーノ”
の物語りは、2世代に渡って読みつがれるクラッシックストーリーです。このテレビシリーズが描き出す冒険的要素と、孤独や惨めさといった現代人が抱える悩み、そして少年の純真な誠実さが子供だけでなく大人にも共感と感動を呼び、家族の絆を深めていくでしょう。
また、これまで、名作シリーズを始めとする作品は、数多くの親しみのあるキャラクターを生み出してきました。その魅力あるキャラクターを、ターゲットに合わせ、品質の良い商品づくりをライセンシーと一体となって商品開発し、展開して行くことが、今後期待されます。
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