『スペイン観光とスペイン情報』 2007号 8月 《テネリフェ島のテイデ国立公園が世界自然遺産に登録》 スペインの世界遺産は40に!
アフリカ大陸モロッコ沿岸から115Kmの大西洋に浮かぶ7つの島々、カナリア諸島。その中で最大のテネリフェ島にあるテイデ国立公園が世界自然遺産に登録されました。同公園内にあるスペイン最高峰3,718メートルのテイデ山は1798年に噴火したのが最後ですが、噴火口は高温で、硫黄を放出しており、今でも火山活動の様子が感じられます。頂上に登れば、晴天の日には島全体が見渡せ、まるで天空の人になった気分です。テイデ山の起源は約60万年前、大規模な噴火で噴出した溶岩が、テネリフェ島のほとんどを埋め尽くしたことに始まります。一時期は標高5,000メートルにも及びましたが、徐々に現在のカニャダス・クレーターを形成しました。テイデ山は地層質で、溶岩と噴火時の岩石が積み重なってできたいくつもの層で形づくられているためユニークな色と様々な形の巨岩が楽しめます。また、珍しい野鳥、植物の宝庫でもあります。 公式ウェブサイトhttp://reddeparquesnacionales.mma.es/en/parques/teide/index.htm (英語) <本土からのアクセス> 空路はマドリッドかバルセロナよりテネリフェ北空港(TFN)、南空港(TFS)へイベリア、スパンエアー、エアーヨーロッパが運行。フェリーはカディスから毎週数便フェリーが運航。 <テイデ山へのアクセス> アクセスマップ→ http://reddeparquesnacionales.mma.es/en/parques/teide/guia_accesos.htm ▲車で行く場合▲ 山頂付近北方面の観光案内所があるEl PortilloまでLa OrotavaからTF21を通って31Km。東部のLa LagunaからはTF24を通って30Km。南方面からはGranadillaからTF21を通って山頂付近の観光案内所があるBoca de Tauceまで57.5Km、ChioからはTF38を通りBoca de Tauceまで8.3Km。 テイデ山マップ→ http://reddeparquesnacionales.mma.es/en/parques/teide/guia_mapa.htm ▲バスで行く場合▲ http://www.titsa.com/ (英語・西語) 島内北部Pto. de la Cruzから348番バス(終点Parador de Turismo) 島内南部Playa de las Americasから342番バス (終点El Portillo) ※いずれも1日一便 テイデ山の頂上まではTelefericoバス停で降り、ロープウェイで登る(料金 22ユーロ)。夏は大変混雑し、風の強い日は運休になることがあるので注意。バスの空き時間にはParador de Turismoバス停まで歩くとカフェテリアがあり、奇岩Roque de Garciaの周りで写真を撮りながらハイキングが楽しめます。
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2008年3月2日、バルセロナが世界中のランナーのために開放されます。ガウディをはじめとするモデルニスモやスパニッシュデザインを感じる現代建築が溢れる街はまるで美術館のよう。コースはFCバルセロナのスタジアム、ミラ邸のあるグラシア通り、サグラダ・ファミリア、新しいランドマーク、トーレ・アグバル、ウォーターフロント地区、ランブラス通り、コロンブスの塔など観光名所を通ります。参加申し込みは下記ウェブサイトから。早く申し込むほど参加料金はお得です。 www.maratobarcelona.es (英語)
《「アルカーサルの庭園で過ごす夏の夜」 コンサートinセビーヤ》 2007年7月9日〜9月2日 今年で10回目を迎える恒例の「アルカーサルの庭園で過ごす夏の夜」。世界遺産にも指定されているセビーヤのアルカーサルの庭園で、期間中連日コンサートが催されます。コンサートは、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の「3つの文化の音楽」、「ルネッサンスとバロック音楽」、「18〜20世紀の音楽」、そして「その他の音楽」と、4つのテーマに分けられています。全コンサートは、21:00開場、22:30開演。チケットは、現地窓口で販売しています。プログラムは左記ウェブサイトでご覧頂けます。www.actidea.com (西語のみ) 入場料:4ユーロ 前売り券:場所: アペアデロの門(Puerta de Apeadero) 時間:月〜金 09:00〜13:00/19:00〜20:30 土 09:00〜13:00 当日券 :会場入口にて21:00〜22:25
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バレンシアのウォーターフロントの一角、芸術科学都市にある、ソフィア王妃芸術館(Palau de Les Artes Reina Sofia)は、建築家サンティアゴ・カラトラバが手がけた白鳥のようなシルエットが印象的な水辺の歌劇場。昨年からオペラの名作が楽しめるようになりました。今シーズンのオープニングは日本でも馴染み深いスペイン人映画監督カルロス・サウラが舞台演出を担当するビゼーの「カルメン」です。演奏はいずれも、偉大な指揮者ロリン・マゼールを音楽監督に迎え、昨年結成されたばかりのバレンシア・コミュニティ・オーケストラ。
Palau de les Arts Reina Sofia URL: www.lesarts.com 住所: Autopista del Saler, 1, 46013 Valencia Tel. + 34 961 975 800 Fax + 34 963 952 201地下鉄アラメダ駅から 徒歩15分 問い合わせは劇場の窓口へ 月〜金10時〜18時 ************************************************************************* 《アルハンブラ宮殿のチケット電話予約、訂正のお知らせ》 先月6月の「観光と情報」でご案内しました8月以降のアルハンブラ宮殿のチケット事前予約(個人客向け)の電話番号+34-902-888-001はチケット予約代行業者ServiCaixa(セルビカイシャ)の一般の電話番号ですので、アルハンブラ宮殿のチケットを電話で予約する場合は下記電話番号をご利用下さい。
電話予約: +34-93-492-3750 (英語可)
《 ラ・リオハのワイナリー情報 》 美しいブドウ畑の紅葉に魅せられて
ラ・リオハは言わずと知れたスペインを代表するワイン産地の一つ。ブドウ畑では9月下旬の収穫期を過ぎ秋が訪れる10月〜11月にかけてブドウの葉が色づきます。白ブドウ品種は黄色に、赤ブドウ品種は赤く染まるため、美しいモザイク状の紅葉となります。この秋はリオハのワイナリーを訪ねてワインと自然に親しんでみては。ユニークなワイナリーを2箇所ご紹介します。
ボデガス・コラル社(BODEGAS CORRAL. S.A.) 住所:Ctra. De Logrono Km. 10, Navarrete TEL: +34 941 44 01 93 E-mail:visitas@donjacobo.es URL:www.donjacobo.es 見学料金:3ユーロ ※ワイン、おつまみ付は8ユーロ。アクティビティーにより料金は異なります。 世界の有名ホテル、レストランでしか飲めない高級ワイン「DON JACOBO」と、毎年1万本のみ限定生産される「ALTOS DE CORRAL」を販売する老舗。リオハで唯一のサンティアゴ巡礼路に位置するワイナリーです。ワインセラー見学、テイスティング教室、その他、馬や自転車に乗ってブドウ畑をめぐるツアーなど、広大な敷地内ではアクティビティーが満載。また、テイスティング用の設備が充実しているセミナールームでは研修の実施も可能。パーティー会場にピッタリな格式高いバンケットルームも備えています。
ボデガス・ダビッド・モレノ社(BODEGAS DAVID MORENO) 住所:Ctra. De Villar, s/n 26310 Badaran (La Rioja) E-mail:visitas@davidmoreno.es URL:www.davidmoreno.es 見学料金:3ユーロ オーナーのダビッド・モレノ氏が若干33歳でバルセロナの自動車会社SEATを早期退職し、その退職金をもとに祖父の意思を継いで故郷ラ・リオハに創設したワイナリーはまさにスパニッシュドリーム。企業家らしいアイデアに溢れています。例えば、同社のワインクラブというシステムでは、225リットル入り、252本分のワインの樽買いができ、好きなラベルを選んでボトル詰めがしてもらえます(一樽1,200ユーロ〜)。また、セラーに置いてある自分の樽を仲間と一緒に開けて試飲をしたり、併設のレストランで地元料理に舌鼓を打ちながらボトルを開けたりもできます。大事なワインの樽熟成期間はオーナー自身が責任を持って品質管理を行っています。
【リオハの豆知識】 世界遺産サン・ミヤン・デ・ラ・コゴーヤのユソ修道院、スソ修道院 ログローニョから40Km離れたサン・ミヤン・デ・ラ・コゴーヤにあるユソ修道院とスソ修道院は1997年に世界遺産に登録されました。スペインに残る最も古い宗教建築の一つがスソ修道院。この修道院はスペイン語の最も古い文献が発見された場所としても知られ、最初のカスティーヤ語写本など、スペイン語の起源を辿る貴重な資料が保管されています。ユソ修道院は11世紀に建てられ、現在残る教会はその後16世紀に再建されました。 www.monasteriodeyuso.org |
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