『スペイン観光とスペイン情報』 2009号 5月
(内容)
−《カタルーニャ音楽堂キャンペーン当選者の体験レポート》
−《“コスタ・ブラバ”命名100周年》
−《リオハ・アラベサのワイナリーを巡る観光バス運行》
−《セビーヤでアンダルシア州初の地下鉄》
−《バルセロナのグラシア通りに新たなデザインホテル》
−《第1回ランサロテ島 ワインマラソン開催》
−《AVE・AVANT 予約時に座席指定が可能に》
−《パラドール最新情報》
−《ゲイ&レズビアンのフォーラム バルセロナにて開催》
カタルーニャ音楽堂キャンペーン当選者の体験レポートより:
魅惑のスペインを知って!答えて!当てよう!キャンペーン第6弾 カタルーニャ音楽堂キャンペーン当選者の体験レポート
当選者、久保田みこ様よりバルセロナの旅を綴った紀行文が届きました! 世界がメディアやインターネットでつながるようになって、それらに触れた自分が、
まるでその国を訪れたかのような気になってしまう昨今です。 しかしながら、スペインに行けるとなったとき、私にとってのスペインの印象は、
意外にも曖昧としたものでした。 飛行機で飛ぶこと15時間。 ようやく降り立ったスペイン・バルセロナの大地。
そこでは地中海の青さに感激し、乾いた空気を胸いっぱい吸い込み、 青く澄んだ空を見上げ、降り注ぐ強い日差しに目を細め、
木に生っている、オレンジを見て驚き、 歴史に彩られた街並みに感嘆し、市場の活気に圧倒されました。
カタルーニャ音楽堂での弦楽器の響きは、乾いた空気のせいなのか、 湿気を帯びた日本の空気を伝う音とは明らかに違い、驚きました。
ゆったりとした時間の流れに身を任せ、旧市街にあるバル「チャルクテリア・チャロック」に入り、喉を爽やかに通るカヴァを片手にオリーブやピンチョスをつまめば、話しかける言葉も、「オラ、ブエノス・ディアス!」といつのまにか口をついて出るようになり、五感が徐々にスペインに染まっていくのを感じました。
スペインの魅力の数々は、その場を訪れて体感してみないとわからないものばかり。
これが旅をするということの、本当の醍醐味というものでしょう。 今回のスペイン・バルセロナの旅は、私に強烈な印象を残しました。
今度は少しでも言葉や歴史を学んで、もっと深くスペインを知りたいと思いました。
夢中で撮った数々の写真を、思い出とともに振り返りつつ、いつかまた彼の地を訪れることを夢見て。
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《 “コスタ・ブラバ”が命名100周年を迎えました》
険しい断崖が連なるカタルーニャ州北部ジローナ県の海岸線は、“コスタ・ブラバ(=荒々しい沿岸部)”と呼ばれています。そこは、透明度が高い波が打ち寄せる入江があり、小さなビーチと美しい町が風光明媚な景色を織り成しています。ダリやピカソ、シャガールや、ガルシア・ロルカ、ルイス・ブニュエルをはじめとする多くの芸術家を魅了したこの美しい沿岸部地域を、“コスタ・ブラバ”と称しカタルーニャのとある新聞紙上で紹介したのが
100年前の1908年9月12日でした。今年の9月までコスタ・ブラバでは、命名100周年を記念した様々なイベントや、地元アーティストによるコスタ・ブラバを題材にした作品展やコスタ・ブラバの歴史を綴った写真展が行なわれます。
コスタ・ブラバ観光局URL:www.costabrava.org (英語あり) *************************************************************************
《リオハ・アラベサのワイナリーを巡る観光バスが期間限定で運行 》 乗り降り自由な観光バスで気軽にワイナリー巡り
バスク州アラバ県の南部に位置する‘リオハ・アラベサ’と呼ばれる地域は、スペインの最高級品質ワインの証、特選原産地呼称ワイン(DOC)リオハの指定産地であり、恵まれた地理的条件から、特に質の高いワインの産地として有名です。チケット使用開始時から24時間乗り降り自由でルート内にある42のワイナリーを回る観光バスが期間限定で運行中です。
期間: 6月27日までの毎週土曜日 料金: 10ユーロ(チケットは使用開始から24時間有効)
販売所: ラグアルディア、ラバスティダ、エルシエゴの観光案内所、ルート内の宿泊施設、バス車内
コース: 全3コース ビトリア発着⇒ラバスティダ⇒ラグアルディア⇒エルシエゴなどを巡回
ラグアルディア発着⇒ラ・プエブラ・デ・ラバルカ⇒ラセルナ⇒バリオブストなどを巡回
ラグアルディア発着⇒ナバリダス⇒レサ⇒ランシエゴなどを巡回 問合せ: www.rutadelvinoderiojaalavesa.com
(英語あり)
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《 セビーヤでアンダルシア州初の地下鉄が開業》
セビーヤ市内の旧市街南端を通り、郊外へと抜ける地下鉄1号線が開通しました。地下鉄サン・ベルナルド駅はスペイン国鉄と接続しており、AVEの停車駅サンタ・フスタ駅へのアクセスも便利です。プラド・デ・サン・セバスティアン駅はマラガ、コルドバへの玄関口となる同名のバスターミナルと直結しています。また、今後3路線が設けられる予定で、市民の新しい足として注目されています。www.metrodesevilla.org
(西語のみ) 料金 初乗り 1.3E 1区間超え 1.55E 2区間超え 1.75E
1日券 4.5E
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《 バルセロナのグラシア通りに 新たなデザインホテル誕生》
建築家の伊東豊雄(Toyo Ito)がファサードのデザインを担当 バルセロナのグラシア通り、ミラ邸の真向かいに波状のファサードが目を引く前衛的なデザインホテルがオープンしました。同デザインを担当したのは、韓国生まれで日本を拠点に活躍する建築家の伊藤豊雄。日本国内では銀座のミキモトビルや、トッズの表参道ブティックなどを手がけ、アルミを用いたスタイリッシュなデザインが特徴的です。 ホテルSuites Avenue (Derbyホテルグループ) 住所:Passeig de Gracia, 83, Barcelona 08008 Tel:+34 93 366 88 00 Fax:+34 93 366 88 09 E-mail:info@derbyhotels.com WEB:www.derbyhotels.es *************************************************************************
《 第1回ランサロテ島 ワインマラソン開催》
6月21日 雄大な火山景観ランサロテ島の地ワインを飲みながラン! カナリア諸島東部に位置するランサロテ島は、独特の火山景観やビーチリゾートとして有名ですが、実は火山性の土壌を活かしたワインの生産地で、一風変わったブドウ畑の風景が見られます。マラソンのコースは島の中心部にあるヘリア地域に広がるブドウ畑を抜けて行きます。給水所では地元ワイナリーから直送されたワインも振舞われます。
【開催日】6月21日(日)10時スタート ※前日16:00〜19:00に事務局にて登録
【スタート地点】ロス・ドローレス礼拝堂 【走行距離】21.1q(ハーフマラソン)
制限時間4時間 【参加料】30ユーロ 【問合せ】 Sports Department Avda Krogager
s/n, 35560 Tinajo, Lanzarote Tel: +34 928 599 995/ Fax: +34 928 599 993
Email events@clublasanta.com URL:www.clublasanta.com *************************************************************************
《 AVE・AVANT 予約時に座席指定が可能に》
スペイン国鉄(RENFE)のウェブサイト上でAVE、AVANTの座席を予約する際に座席の指定ができるようになりました。
※スペイン国鉄代理店のプレステージ・ジャパンを通じて購入する場合、通常料金のみ座席指定可能。
(早割料金は対象外) ●スペイン国鉄(RENFE) www.renfe.es ●プレステージ・ジャパン(スペイン国鉄総代理店)
TEL: 03-5226-3225/FAX: 03-5226-3255/E-MAIL: renfe@prestige-jpn.co.jp
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《 パラドール最新情報》
下記2軒が新たにオープンし、全部で93軒になりました ★★★★ クルス・デ・テハダ(Cruz de Tejada) カナリア諸島のグラン・カナリア島に今年2月にオープンしたばかりのパラドール クルス・デ・テハダ。島の中央1,560mの高台に位置し、テラスからは火山岩でできたヌブロ奇岩や、海に臨む断崖などの絶景が楽しめます。また、43の客室全てから起伏のある火山景観が見渡せます。 住所: Las Palmas, 35328 Cruz de Tejeda, Las Palmas Tel: +34 928 0125 00 /Fax: +34 928 01 25 01/E-mail: cruztejeda@parador.es ★★★★アルカラ・デ・エナーレス(Alcala de Henares) マドリッドからわずか20kmという好立地にある世界遺産指定都市アルカラ・デ・エナーレスには、既にパラドールのレストランが開業していましたが、レストランと同じ敷地内に宿泊施設がオープン。 17世紀の旧ドミニコ会修道院学校を改築した建物は128の客室を有しています。 住所: Colegios, 8, 28801 Alcala de Henares, Madrid Tel: +34 918 88 03 30 /Fax: +34 918 88 05 27/E-mail: alcala@parador.es
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《ゲイ&レズビアンのフォーラム “プライド・バルセロナ 2009”開催!
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2009年6月20日〜6月28日 www.pridebarcelona.com “プライド・バルセロナ”はLGBT(ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスセクシュアル)コミュニティーの社会文化機関や企業家がボランティアベースで主催するフォーラムです。同種のイベントは、ロンドンやマドリッドなどのヨーロッパの大都市では既に知られていますが、バルセロナで開催されるのは今回が初めてです。9日間の期間中、市内中心部では映画試写会やライブコンサートをはじめとする様々な行事が催され、国内外から5万人を超える来場者が予想されています。
〜主なプログラム〜
◆文化イベント◆ 映画試写会 “LGBT Fire!”、市民マラソン、人権についての国際会議、LGBTコミュニティーの変遷
についてのディスカッション、アート・エキシビジョンなど。
◆パレード◆ 6月28日午後6時 華やかな衣装をまとったLGBTたちのパレードがウニベルシタット広場を出発します。 パレードの最終通過地点、マリア・クリスティーナ通りは、「ヴィレッジ」と呼ばれる協賛各社のブー スや飲食店などが軒を連ね、パレードを迎えます。 午後8時、LGBTのパレードに引き続きカラフルに彩られた山車がヴィレッジに姿を見せます。
◆ファイナルショーパーティ◆ 6月28日午後10時 パラウ・ナシオナルの前には全ての参加者が集合し、マニフィエストが読み上げられ、パーティーが始まります。有名アーティストやDJによるパフォーマンスが行われ、モンジュイックの噴水のイルミネーションショーと共にパーティーは終焉を迎えます。
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