今回、東京で開催されているデザインウィークをレポートします。 (写真をクリックすると、拡大)
後輩がいる2大使館巡り:
1.まず、最初に訪れたのが、スペイン大使館
白を基調としたスペースに所狭しと並べられたスペインのコンテンポラリー家具・照明器具・カーペット・小物など、デザイン性の高いインテリア製品ばかりを集めたな展示会を催しておりました。作品はおよそ100点、日本初登場のものも数多くあり、日本ではお馴染みのガウディ風、バルセロナオリンピックの公式キャラをデザインしたマリスカル風あり、一目でこれがスペイン!と連想させるディスプレー群でした。デザインを見て歩き回るうち、ふと隅に目をやると、そこには生ハムとトルティーヤだ! よだれが出そうになるのを隠しながら、白ワインで乾杯!
「スペインの今」を、見て、触れて、味わってみてくださいとのお言葉を、律儀に忠実に守りましたっ!
2.次に スウェーデン大使館
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スウェーデン大使館
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デザイナーズウィーク |
こちらのホールはやや小ぶりではあるが、シンプルでありながら骨太のショーケースを展開。さっすが北欧デザイン大国のスウェーデン。更に、視聴覚ルームが隣にあるなんて贅沢??
そういえば、バブルの頃は、某ゼネコンなど今思うと良いオファーが一杯ありました。スペインは理想を追い、また個人主義のすり合わせに手間取っているうちに時期を逸し、スウェーデンは信託の制度を上手に取り入れ、立派な器を手に入れました。
※これは”ヒトリゴト”で〜す。(-^〇^-)
3.本題に戻り、神宮外苑の東京デザイナーズウィークメイン会場で開催される「コンテナ展」には、シャネル、ナイキなどのブースに混じって、スペインのモダン家具協会「SIDI」が参加しておりました。そのブースにいた方は、かつて私が仕事を時々お願いしていた人、帰り際、世界的著名レストラン”エルブジ”のパティシエのチョコをどうぞと言って、手渡してくれました。デザインの日なのか、食の日なのか、ごちゃごちゃになってしまいました。
コンテナのデザインは、スペインで数々のデザイン賞を受けているMr.
Ferran Morgui
が担当、スペースデザインやグラフィックデザインなど、幅広い分野で活動するデザイナーだそうです。前述のSIDIは、私がスペインの家具見本市視察に行った折にもブースに立ち寄りましたが、チャレンジ精神旺盛な団体という印象があります。
更に、東京デザイナーズウィークの一環として、 オフィシャルフォーラムが開催されます。
11月5日(土) 16:30〜18:30 会場:新宿パークタワー リビングデザインセンターOZONE 3Fホール
ゲストは、スペインのアレハンドロ・サエラ・ポロ、気鋭の若手建築家と聞いています。日本では、2002年に竣工した「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」の設計者として一躍名を馳せ、横浜の赤レンガと並んで、今や観光スポットになってしまいました。私が写真を撮りに行ったときも、たくさんの方が来館されていました。ウッドを使用し、なだらかな曲線を多用した建築は、今まで日本に存在しなかったタイプの建築として大変注目されました。
また、新聞・雑誌などでご覧になった方も多いかと思われますが、2005年「愛・地球博」において、スペインパビリオンを設計し、六角形・六色のセラミックタイルで覆われたパビリオンは建築界で大きな話題になりました。イスラム・ユダヤ・キリスト教の異文化共存と融合をコンセプトにしているんですよね。スペインのアーティストの感性は私の想像をはるかに超えています。 彼は事務所を、奥様と一緒に、ロンドンに構えていますが、2012年ロンドンオリンピックでも施設の一部を設計することになったそうです。今回は東京デザイナーズウィークのプログラムとして組み込まれ、彼のユニークな建築哲学披露の場となるのではないでしょうか。そういえば、愛知万博開催直前のプレ・オープン日、会場入り口から真っ先に訪れたのは、スペイン館でした!
お後がよろしいようで。
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