Antoni  Gaudi    ガウディ 物語  

    
   サグラダ・ファミリア    カサ・ミラ   カサ・バトリョ

    写真1.サグラダ・ファミリア(聖家族教会) 写真2.カサ・ミラ 写真3.カサ・バトリョ

世界観光大国ランキング2位のスペイン(因みに一位はフランス、三位は米国)で、一体どの観光スポットが世界からのビジターに人気があるのでしょうか? 
人口は他のヨーロッパ主要国に比べるとかなり少ないのですが、面積は欧州では2番目に広く、世界遺産登録数では世界1、2位を争っているスペイン、一番人気は、バルセロナの市街地に聳え立つ、聖家族教会、つまり《サグラダ・ファミリア》なんですね。
世界遺産登録でガウディ人気に更に拍車がかかったようです。 もっとも、日本では随分前から人気が高く、テレビのロケ地としてもしばしば登場し、また、建築学的にも特に日本にはファンが多く、様々な組織が地方にもできています。バルセロナのガウディ研究室に立ち寄ったときも、教授が感激してその旨コメントしていました。

絶大な知名度を誇るサグラダ・ファミリア。年間数百万人の見学者がこのガウディが残した遺産を訪れ、マドリッドにある世界三大美術館のひとつであるプラド美術館やグラナダのアルハンブラ宮殿(この宮殿の名を聞くと、即思い出すのが、名曲”アルハンブラの思い出”=私の小学校時代のギターの目標曲でもありました!)を抜いて、スペインで最も多くの観光客が訪れた一番人気の観光名所となりました。 さらに、'05年にはサグラダ・ファミリアの生誕の門と地下礼拝堂が待望の世界遺産に登録され、サグラダ・ファミリアの人気に益々拍車がかかると期待されます。現在も続くサグラダ・ファミリアの建設工事は、教会への寄付や観光客の入場料などで賄われています。 2020年には完成を迎える計算になるという説もありますが、ちょっとまて。
私が最初に訪れた30年以上前から、バルセロナへ寄る度、ガウディに触れたくなり、機会があるたび、ガウディの建築群を見ることを楽しみのひとつにしていたが、サグラダ・ファミリアって、いったい、いつ頃完成するのかなーと、心の中でいつも思ってました。教会の周辺の人も、知人たちも、50年先かな、100年先かな、と人それぞれ迷回答。まあ、いずれにせよ、現世では見られないからなと勝手に想定していたわけです。 造ろうと思ったらすぐできてしまうものを、人々の寄進だけでゆっくりと造る、いつ完成するのか誰もわからない、これこそ、夢とロマンがあっていいと、内心思っていたものが、完成を迎える具体的な数字で聞くと、ある意味ショック。しょうがない、夢を切り替え、完成の暁には、バルセロナへ行くとするか! もちろん、元気でいればの話ですが。
既に1984年に世界遺産登録されている「ガウディの作品」(グエル公園、ミラ邸、グエル邸)に追加登録された作品は下記のとおりです。これで、ガウディの7作品が世界遺産「ガウディの作品」に登録されたことになります。
聖家族教会 (サグラダ・ファミリア)
バトリョ邸
ビセンス邸
コロニア・グエル教会

ガウディの造形美、他に類を見ません。そこはまさしくオンリーワンの世界。
グエル公園のモザイクの可愛らしいベンチを見たら、実際座ってみたくなるでしょう。日本の幼稚園でもそっくりのものを見たことがあります。
階段やベランダの手摺り、ドア、照明器具、タイル、そしてオリジナルデザインのユニークな家具、鍛鉄などの異素材の取り合わせ、曲線の使い方、屋上に上がれば、通気口まで独特のデザインで、老若男女見ていても飽きさせないほどのパワーの源泉は一体何処から来るのでしょう。 シナリオ的に言えば、ちょっと寂しいのが彼の最期、路面電車にはねられて・・・というくだりでしょうか。
尖塔がひとつ増えた、こちらのファサードがひとつ増えた、と楽しみを残してくれるのが、ガウディの作品かもしれません。
更なる デザイン都市回遊は、 下の動画でどうぞ。





ちょっと一休み コーナー
ガウディ風建造物 in Japan
ドラード早稲田
所在地:新宿区早稲田鶴巻町 
竣工:1983年

日本に初めてガウディを紹介した
今井兼次教授の教え子、梵寿綱さん設計。
この「ガウディな集合住宅」は空室待ちが続くほどの人気物件らしい。
ハプニングタワー曙橋
所在地:新宿区荒木町

既存のビルを改装。
四季の路公園
所在地:東京都八王子市

グエル公園似。階段は住宅街に通じている。
開発時のコンセプトはイタリア感覚だったが、
いつのまにかガウディ風に。
通称「尾道ガウディハウス」
和洋折衷で、内観がガウディ風という意味合いらしい。
映画・アニメにも登場。
築76年の外観。


左の府中の幼稚園
asahi.comのニュースに掲載されていました。 その記事を参考までに下記に。

府中市西原町の私立北山幼稚園で、ユニークな新園舎がほぼ出来上がった。デザインを手がけたのは、スペインの建築家アントニ・ガウディ(1852〜1926)の研究者で、バルセロナ在住の建築家田中裕也さん(59)。モチーフとしたのは「卵」だ。

ガウディは代表作「サグラダ・ファミリア教会」や、曲線を駆使した建物「カサ・ミラ」など特異な造形で知られ、作品群は世界遺産に登録されている。田中さんはガウディの建築物を実測して図面制作を続けおり、今回は「子どもたちを包み込むような建物にしたい」との思いを込めたという。建物には柔らかな曲線を多く取り入れ、上空からは縦と横に置かれた二つの卵形に見える。

 中は吹き抜けの鉄筋2階建て。1階も同じく卵形の教室で、約400平方メートルの「劇場」をイメージし、空間を仕切る壁はない。らせん階段でつながる2階も壁はなく、広いガラス窓から太陽の光が降り注ぐ。田中さんは「ガウディの建物も放物曲線やらせんが多い。角がないので子どもがぶつかっても安全です」と言う。

 田中さんのデザインを元に設計した建築士の北嶋祥浩さん(49)は「スケッチを見たとき、建てられるかどうかぎりぎりだと思った」と振り返る。自身も大学在学中にスペインに留学し、田中さんのもとでガウディの建築を学んだ。「図面の作成は大変だったが、子どもたちにも職人さんの手作りのぬくもりが伝わる園舎になりました」

 外壁は、ガウディも好んで使ったれんがにこだわり、スペインから12種を輸入した。強い地震でも崩れないよう実験を繰り返し、鉄骨のはりの上に載せて「耐震性は十分」という。屋根は特徴的な波形で、「サグラダ・ファミリア教会」付属小学校の屋根の形を取り入れた。

 斬新な新園舎の建設は、園長の山縣迪子さん(64)が07年、滞在先のスペインで田中さんと出会ったことがきっかけだった。昭和40〜50年代に建てた園舎の改築を考えていた時期で、田中さんの提案に意気投合。田中さんは園児や先生たちとワークショップを開きながら、約2年をかけて構想を練った。

 田中さんは「子どもたちは自在に園舎を使い、自由な発想を持ってほしい」。山縣園長は「建物全体が教具、遊具になるような園舎にしたかった。子どもには思う存分遊んで、走り回ってほしい」と話す。

 隣接する現在の園舎から今月中に引っ越しを開始。細かな仕上げを待って、年明けから利用する予定だ。



参考編  スペイン建築
★スペイン大使館大使公邸
関東大震災すぐ後に建てられた大使公邸。設計:James McDonald Gardiner /ジェームズ・マクドナルド・ガーディナー(1857〜1925)
立教大学のシンボル、本館・モリス館の基本設計をした人。
昭和2年(1927)竣工。
※スペイン瓦の赤い屋根と白壁の洋館
★日本のスパニッシュ建築第1号。
東京・高輪の旧朝吹邸(あさぶき)
現・東芝の迎賓館。品川駅から徒歩10分の桂坂にある。1925年(大正14年)、米国人建築家ヴォーリズの設計。
ヴォーリズの現存する他作品>山の上ホテルや明治学院大学礼拝堂


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