『観光と情報』　　. 2006   ５月号

《 「エル・ブジ」の世界を堪能できるレストラン》

　「エル・ブジ」といえば、バルセロナから北に車で約２時間の町ロセス（Roses）にある最高級レストラン。そこの若きシェフ、フェラン・アドリア氏（Ferran Adria）が繰り出す斬新な料理の数々は、日本でもマスコミに度々取り上げられるほどの注目を浴びており、「エル・ブジの料理を食べてみたい！」という食通の声は多く聞かれます。ただ、１年のうち約半年しか営業しない「エル・ブジ」は、なかなか予約が取れないことでも有名。ここで朗報です。セビーヤの郊外の町にはアドリア氏がオーナーを務める隠れ家的ホテルがあり、ホテル内のレストランでは過去「エル・ブジ」で出されたメニューを堪能することができます。またこのほかにも、「エル・ブジ」ワールドを味わえる比較的手頃なレストランがありますので、ここでその一部をご紹介します。

アドリア氏の名を世界に知らしめるきかっけとなった最高級３つ星レストラン。全４５席。予約困難。

住所：Cala Montjoi,  s/n bajo　17480 ROSES　（Gerona)　　TEL：(+34) 972 150 457            
アクセス：バルセロナからロセスまで片道１６０ｋｍ。バスで２時間、１日２本 （７月・８月は４本）。

セビーヤの郊外２２ｋｍ、サンルーカル・ラ・マヨールにあるかつての豪農の館

を改造した隠れ家的な人気の５つ星ホテル。レストラン「ALQUERIA」では

「エル・ブジ」で過去に出されたメニューを食べることができる。３３ユーロの朝食メニュー「ベナスサ」は

「２００５年グルメツアー」のホテル朝食部門で最優秀賞を受賞。

住所：C/ Virgen de las Nieves,  s/n  41800 Sanlucar la Mayor  (Sevilla)

TEL: +34.955.703.344      FAX: +34.955.703.410     

アクセス:セビーヤ市内から西へ約２０ｋｍ。タクシーで約３５ユーロ。ヘリポート有。

全国ホテルチェーン「NH」内のレストラン。アドリア氏のインスピレーションを基にしたレストラン。

このレストランが入っているNHホテルは下記の通り。

アドリア氏が手がけたファーストフード店。メニューはハンバーガーやサラダ、フルーツジュースなど。営業時間は１２:００〜００:００（週末は〜０１:００）、値段の相場が９〜１８ユーロと比較的手頃なので、気軽に利用できる。現在全国に店舗拡大中。　　　　　　                                                           　* 印は建設中

《 アルハンブラ宮殿のチケット予約と注意 》

　アルハンブラ宮殿のチケットは、現地窓口で当日予約無しで購入する事も可能ですが、時間ごとに入場者数制限があります。チケットが売り切れている事もありますので、事前予約をお勧め致します。特に週末やセマナ・サンタ（イースター）、本格的な観光シーズンの７月から９月は混雑が予想されます。　

●　予約方法

アルハンブラ宮殿の入場チケットの予約は、現地のビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行 (BBVA) が行っています。　チケット料金：１０．８８ユーロ

１．　ネット予約　　http://www.alhambratickets.com

英語･スペイン語によるクレジットカード支払いのチケット予約。　

２．　現地銀行へ電話予約または現地銀行窓口で予約

ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行　(BBVA)

スペイン国外からの場合　TEL: +34.91.537.9178 　　スペイン国内からの場合　TEL: 902.22.4460

受付：5月〜10月 09:00 〜 17:30 （現地時間）     　11月〜4月  09:00 〜 16:30 （現地時間）

BBVA銀行窓口は通常 08：30〜14：00　　

●予約時間と入場時間

１．　アルハンブラ宮殿敷地内には複数の宮殿や庭園があります。そのなかで、「ナスル宮殿」への入場が時間制となっており、アルハンブラ宮殿チケット予約の際に、「ナスル宮殿」の入場時間を予約する必要があります。チケットは「昼の部」と「夜の部」の２種類あり、「昼の部」ではナスル宮殿、アルカサバ、ヘネラリフェ庭園が見学できますが、「夜の部」で見学できるのはナスル宮殿のみです。

２．　「昼の部」の場合、「ナスル宮殿」の予約時間によって、アルハンブラ宮殿敷地内への入場時間は、自動的に「午前の部」と「午後の部」に分けられます。予約時間が０８:３０〜１３:３０の方は「午前の部」、１４:００以降の方は「午後の部」です。それぞれに該当する時間帯であれば、アルハンブラ宮殿敷地内にいつでも入場し、見学できます。尚、ナスル宮殿は予約時間から３０分以内に入場しなければならないため、早めにアルハンブラ宮殿敷地内に入っておく必要があります（当日、チケットを受け取るチケット窓口に列ができることもあります）。

例１）「３月３日１０：００」のチケットを予約した場合

アルハンブラ宮殿敷地に入って見学できる時間は、３月３日０８：３０〜１４:００まで。ただし、アルハンブラ宮殿内のナスル宮殿は１０：００〜１０：３０の間に要入場。

例２）「３月３日１４：００」のチケットを予約した場合

アルハンブラ宮殿敷地に入って見学できる時間は、３月３日１４：００〜昼の部終了時間（下記参照）まで。ただし、アルハンブラ宮殿内のナスル宮殿は１４：００〜１４：３０の間に要入場。

 ●　アルハンブラ宮殿開場時間　　　　　　　　　　　　　　　　　　　閉館日：１月１日、１２月２５日

《グループにもお勧め！マドリッド郊外で「牛追い祭り」 》

毎年８月２４日（開会式）〜３１日　

　毎年８月２4日から３１日までの１週間、マドリッド郊外の町サン・セバスティアン・デ・ロス・レイェス（S.S. de los Reyes）で「牛追い祭り」が開催されるのをご存知ですか。マドリッドから北に車で約３０分の距離とあって、この祭りは、マドリッドに宿泊しながらにして「牛追い祭り」を楽しめる、グループにとっても魅力的な祭りです。パンプローナの「牛追い祭り」と同様の流れで、初日８月２４日に開会式が行われ、実際に牛追いが行われるのは、８月２５日〜３１日の毎朝８時。参加者や見学者の多くは首に赤いスカーフを巻き、牛追いの開始を待ち構えます。花火を合図に牛が放たれると、赤い柵で囲まれた幅６ｍ〜９ｍの全８１０ｍのルートを、牛と人間が一緒になって走り、ゴールとなる闘牛場を目指します。ルート上の主な通り名と、走りぬける牛の速さは下記の通りです。是非マドリッドでも牛追いを観覧ください！

S.S. de Los Reyesまでのアクセス：　

マドリッドのアトーチャ駅からRENFEの近郊線セルカニアスC1線を利用で約３０分。０６：００〜１５分間隔。

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《 ２００５年、スペインへの旅行者数が過去最高を記録 》

２００５年１年間にスペインを訪れた観光客が ５,５５７万人と発表されました。これは前年対比 １０６％で、過去最高の数値です。訪問者の国籍は多い順に、イギリス、ドイツ、フランスで、このトップ３で全体の６０％強を占めています。訪問先は人気順に、カタルーニャ州、バレアレス諸島、カナリア諸島、アンダルシア州でしたが、２００５年最も数字の目立った自治州は、いずれも前年比 １３０％以上を記録したアストゥリアス州やカンタブリア州、そしてアラゴン州などのスペイン北部地方です。また、２００５年スペインを訪れた日本人観光客数は約１８万人と、前年比 １２０％を記録しています。

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《 苺の町アランフエスへは、季節限定『イチゴ列車』で！》

歴史を感じる蒸気機関車で行く世界遺産の旅