『観光と情報』  2006  Aug No.2

  スペイン北部バスク州ビルバオ郊外(車で約15分)にある「ビスカヤ橋」。このバスク州初の登録で、フランスと共通で登録されている「ピレネー山脈-ペルディド山(Monte Perdido)一帯」を含めると、スペインの世界遺産登録数は39ヶ所となりました。
  通称「吊橋(Puente Colgante)」または「運搬橋(El Transbordador)」、「ポルトゥガレテ橋」とも呼ばれ親しまれている「ビスカヤ橋」は、ビルバオ郊外のポルトゥガレテ(Portugalete)とゲチョ(Getxo)を結ぶイバイサバル川(Ibaizabal:またはビルバオ川)に掛かる橋。人や車を運搬するためのゴンドラが吊り下げられた世界初の「運搬橋」で、1893年7月28日に開通しました。当時としては画期的な軽量鉄ケーブルを使った構造は、世界各地に造られた運搬橋のモデルともなりましたが、今日に残っているのはヨーロッパに3つ(フランスのRochefort、イギリスのNewport、ドイツのOstem)と南アメリカに1つ(アルゼンチンのBuenos Aires)だけです。
  この鉄橋を手がけたのはビルバオ出身のエンジニア、アルベルト・デ・パラシオ氏(Alberto de Palacio)。エッフェル塔で知られるエッフェル氏の弟子としても知られています。全長160mの橋は、川の両岸に置かれた2つの大きな鉄塔の主塔から伸びるケーブルで支えられており、橋桁は、船の通行に配慮して水面から45mという高い位置に設けられています。この橋桁から伸びる鉄のワイヤーの先にはゴンドラが吊り下がっており、人や車を乗せたこのゴンドラが川岸から川岸へと移動する仕組み。一切装飾が施されていない鉄橋ですが、大変存在感があります。
 現在使用されているゴンドラのキャパシティーは、約
200人と乗用車12台(70人乗りの大型バス可)。8分間隔の運行は年中無休の24時間体制で、ポルトゥガレテとゲチョの町を片道約1分半で結んでいます。また、現在は橋桁の部分も徒歩で通行可能となって
おり、20人以上のグループには、橋桁とゴンドラで往復する特別料金も設けられています。ビルバオ市内からは、駅入口の形やホームのデザインで知られるビルバオ地下鉄を使って鉄橋近くまでアクセスできます。

アクセス: ビルバオ市内から車で約20分。最寄地下鉄:1番線Areeta駅。

                                                料金(片道):

渡る手段

時間帯

橋桁を歩く

10:00〜21:00のみ

4ユーロ

ゴンドラを利用

05:00〜22:00

0.3ユーロ

1.10ユーロ

22:00〜00:00

0.45ユーロ

1.30ユーロ

00:00〜05:00

0.95ユーロ

1.95ユーロ

グループ(20人以上)特別料金:  

橋桁とゴンドラを片道ずつ利用で、一人往復3.5ユーロ


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