『スペイン情報と 観光』   2006  12月号

スペインのコーヒー事情

Cafe en Espana

 

スペインの食事にコーヒーは不可欠。食事の後は必ずと言っていいほど、「コーヒーは?と聞かれます。そこで、スペインのコーヒーについてご紹介します。種類が多いスペインのコーヒーですが、最も基本的な飲み方はミルクの分量によって3タイプ(入門編)です。そのほかにも少し変ったもの(上級者編)もありますので、ここではその一部をご紹介します。覚えておくと大変役に立ちます!

 

知っておきたいスペインのコーヒー事情

1.   ミルク入りのコーヒーを頼むと、濃いコーヒー(エスプレッソ)だけがカップに入った状態で出され、目の前でミルクが入れられることが多い。その場合、客の好みでストップをかけ、ミルクの分量を決められる。

2.   猫舌の人は、熱いミルクではなく、常温のミルクで注文することも可能。

3.   冷たいコーヒーを頼んでも、シロップはなし!熱いコーヒーと氷の入ったグラスが別々に出されるので、自分で熱いコーヒーに砂糖を溶かし、氷の入ったグラスに移すというセルフサービス。

4.   食後にデザートとコーヒーを頼むと、通常デザートを食べ終わった後にコーヒーが出される。

 

コーヒーの種類 (入門編)

カフェ・ソロ  (通称 ソロ)  Cafe solo   

デミスカップ(小さめのコーヒーカップ)で出されるエスプレッソ。昼食後によく飲まれる。

カフェ・コルタード (通称 コルタード) Cafe cortado 

エスプレッソに熱い牛乳を少し入れたもの。大抵、カフェ8〜9に対してミルク1〜2の割合。カフェ・ソロと同じデミスカップ(小さめのコーヒーカップ)で出される。

カフェ・コン・レチェ  (通称 コン・レチェ) Cafe con leche   

エスプレッソに熱い牛乳をたっぷり入れたもの。大抵、カフェ5〜7に対してミルク5〜3の割合。普通サイズのカップで出され、主に朝食で取る人が多い。

 

コーヒーの種類 (上級者編)

カフェ・アメリカーノ  Cafe americano

アメリカンコーヒー

カフェ・コン・イエロ   Cafe con hielo

通常のカフェ・ソロに、氷の入ったグラスがついてくるので、好みで砂糖を入れて混ぜてから自分でアイスコーヒーを作る。

カフェ・コン・レチェ・コン・イエロ   Cafe con leche con hielo

ミルク入りのコーヒーを冷たくして飲む光景は稀にしか見ないが、最近は少しずつ増えている。カフェ・コン・イエロ同様、通常のカフェ・コン・レチェに、氷の入ったグラスが添えて出される。

カフェ・ボンボン  Cafe bombon

レバンテ地方(バレンシアやアリカンテなど)で好まれているカフェ。そのほかの地域でも、コーヒー専門店に行くとメニューにあることが多い。コンデンスミルクにカフェ(エスプレッソ)を入れたもの。割合は半々。高さ5〜6cmほどの小さなグラス(ショットグラスのようなもの)に入れて出される。

カフェ・デスカフェイナド Cafe descafeinado

 カフェイン抜きのコーヒー。夜よく飲まれる。粉末コーヒーを熱したミルクで溶かして飲む。

応用編:冷たいミルクでも注文できる(カフェ・デスカフェイナド・コン・レチェ・フリア)

カラヒーヨ Carajillo 

グラスに入れ熱したブランデーに火を付け、その上からカフェ・ソロを入れたもの。好みによって砂糖を入れて飲まれる。


2007年5月6日〜13日  ヘレスの馬祭り  

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ市役所日程発表

  セビーヤから車・電車でわずか1時間のヘレス・デ・ラ・フロンテーラで毎年春に開催される「馬祭り」。期間中はヘレス市内に設けられた複数の会場で、ポロや馬術競技大会、馬車競技大会などの馬を使ったイベントが開催されます。なかでも、52,000uのゴンサレス・オントリア公園には、

200ものカセタ(テント小屋)が設けられ、フラメンコの衣装に似た民族衣装に身を包んだ女性たちや、馬に乗った騎手姿の男性たちで賑わいます。飲んで歌って踊ってと、祭りを楽しむ人々の歓声が絶えません。

  「馬祭り」だけがヘレスの見どころではありません。毎年2月〜3月には「ヘレス・フラメンコ・フェスティバル」を開催(2007年2月23日〜3月10日)。またヘレス市内にある王立馬術学校では、年間を通して毎週火曜・木曜の12:00にアンダルシア馬の馬術ショー“アンダルシア馬の舞い”が

行われています(団体の場合、時間外のショーも応相談)。また、シェリー酒のボデガ(醸造所)見学が可能であるのも、シェリー酒発祥の地ヘレスならでは。白い村を目指す方には、ヘレスからアルコス・デ・ラ・フロンテーラへも足を伸ばすことができます(バスで約30分)

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ観光局 URL www.webjerez.com

 

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《デパート 「エル・コルテ・イングレス」 が営業する12月の日曜一覧》

 

日曜・祝日にスペインの商店(デパートやファッション・雑貨の店舗)が閉まっているのは有名な話。ただし、年に数回、日曜・祝日に営業することをご存知ですか?大型デパートが営業すると消費者の動きが活発になるため、デパートの営業日に合わせて営業するショップも少なくありません。クリスマス商戦が激しくなる12月、多くの都市で「エル・コルテ・イングレス」が日曜・祝日にオープンします。自治州によって異なりますので、ここで一部をご紹介します。

エル・コルテ・イングレスがオープンする12月の日曜・祝日

マドリッド

12月3、10、17、24、31日

バルセロナ

12月6、8、17、24日

アンダルシア

12月3、10、17日

バレンシア

12月8、17、24、31日

 

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バルセロナ市、公共の交通機関として自転車レンタル開始

市バス・地下鉄・自転車を市民の足に!

 

 バルセロナ市役所は、市民向けに自転車レンタルを開始することを発表しました。市役所に登録して発行されるメンバーズカードがあれば、地下鉄駅近くなど市内250ヶ所に設けられる予定の自転車レンタルポイントで自由に自転車をレンタルできるという仕組み。盗難対策としてGPSが搭載された自転車が、およそ3000台準備される予定。レンタルポイントに貸し出し自転車の在庫がない場合は、在庫がある最寄りのレンタルポイントを知らせる工夫もなされています。料金は、保険込みで1時間1ユーロ。

 注) 観光客への自転車レンタルは、バルセロナ観光局がBarcelona Biciを行っています。

Barcelona Biciの詳しい内容 www.barcelonturisme.com


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